習氏にウクライナと対話促す　ロシアの侵攻に「懸念」―スペイン首相

　【北京時事】中国を訪問中のスペインのサンチェス首相が３１日、北京の人民大会堂で習近平国家主席と会談し、ロシアが侵攻を続けるウクライナ情勢について意見交換した。ロイター通信によると、サンチェス氏は侵攻への「懸念」を習氏に伝え、ウクライナのゼレンスキー大統領との対話を勧めた。

スペイン首相、来週訪中　ウクライナ問題など議論

　中国は２月、ウクライナ情勢を巡って独自の「和平案」を発表。米国などは「ロシア寄り」と批判的だが、サンチェス氏は調停役としての中国に一定の期待感を示している。年内のスペイン総選挙を念頭に、ウクライナ情勢打開へ向け、外交的得点を挙げたい思惑もあったとみられる。