慰労会で部下の全裸撮影 警部補ら2人を停職処分―栃木県警
2023年03月30日19時40分
部下の男性警察官に暴行を加えたほか、全裸にして写真撮影するなどしたとして、栃木県警は30日、機動警察隊に所属する男性警部補(33)と男性巡査部長(33)を強制わいせつ容疑などで書類送検し、停職6カ月の懲戒処分とした。2人は容疑を認めており、同日付で依願退職した。
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県警によると、巡査部長は昨年10月13日に宇都宮市内の飲食店で開かれた国体警備の慰労会で、部下の顔を蹴ったり頭をたたいたりした。カラオケ店であった2次会では、警部補と共に別の隊員を全裸にした上で、写真を撮影させたという。
慰労会の参加者が昨年10月、機動警察隊の上司に報告した。その後の捜査で、2人が昨年4~10月、複数の部下に対して人格を否定するような暴言を吐いていたほか、巡査部長が部下の自動車を蹴り、傷を付けていたことも分かった。
県警は全裸の写真を撮影した男性巡査長(27)も強制わいせつ容疑で書類送検した。暴行の被害を受けた隊員1人が昨年11月に退職している。
谷島義則首席監察官の話 誠に遺憾で県民におわびする。指導教養を徹底し、再発防止と信頼回復に努める。