温室ガス削減へ規制法 大口事業所に年4.9%義務付け―豪
2023年03月30日16時25分
【シドニー時事】温室効果ガスを大量に排出する事業所に年4.9%の削減を義務付けることなどを定めた規制法(通称セーフガード・メカニズム法)が30日、オーストラリア議会の上下両院で可決された。与党・労働党は上院で過半数に満たないが、環境保護政党「緑の党」と無所属議員の支持を取り付けて賛成多数に持ち込んだ。連邦総督の署名で成立し、7月1日から施行される。
豪政府は2030年までに温室効果ガスを05年比で43%削減し、50年までに実質ゼロとする目標を立てている。規制法では、大口排出の215事業所に対し、30年まで毎年4.9%の削減を義務付け、達成できなかった場合には排出権を購入させる。