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米イスラエルに亀裂 バイデン氏、司法改革撤回希望―ネタニヤフ氏「圧力」と反発

2023年03月31日07時07分

バイデン米大統領=29日、ワシントン(EPA時事)

バイデン米大統領=29日、ワシントン(EPA時事)

  • イスラエルのネタニヤフ首相=16日、ベルリン(EPA時事)
  • 29日、イスラエル中部テルアビブで、司法制度改革に反対するデモ隊(AFP時事)

 【カイロ時事】イスラエルのネタニヤフ政権が進める司法制度改革を巡り、バイデン米大統領が28日、記者団に対し「(改革案の)撤回を望む」と異例の発言を行った。これに対し、ネタニヤフ首相は29日、声明を出し「外国の圧力で決定は下さない」と反論。両者の亀裂があらわになり「信頼関係の危機だ」(イスラエル紙ハーレツ)と両国関係悪化へ懸念が広がっている。

司法改革の審議先送り 抗議継続、混乱収束見通せず―イスラエル首相

 改革案が成立すれば、裁判官任命への政権の影響力が強まり、最高裁の判断を国会が覆すことができる。司法のチェック機能が損なわれ「民主主義が崩壊する」と訴える抗議活動が全土に拡大している。バイデン政権は繰り返しイスラエルに懸念を伝えていた。
 こうした中、ネタニヤフ氏は27日、関連法案の一時的な審議中断を発表した。ただ、改革推進の立場に変わりはない。与野党による「対話」が行われたものの、混乱収束の見通しは依然立っていない。
 バイデン氏は28日、記者団に「真の歩み寄りに向けた行動を望む」と語り、ネタニヤフ氏をけん制。ネタニヤフ氏をホワイトハウスに招待するかについては「当面はない」ときっぱり否定した。
 バイデン氏の踏み込んだ発言に対し、ネタニヤフ氏は29日、「イスラエルは主権国家だ」と反発した。改革に向けて「幅広い合意形成」に努めていると釈明もした。米国との関係については、意見の相違はあるものの「(両国関係は)揺るがない」と強調した。
 しかし、イスラエルの閣僚や、ネタニヤフ氏が党首の与党リクード幹部から、バイデン氏への強い批判が噴き出し始めた。米政府は一転してネタニヤフ氏に好意的な姿勢を示し火消しを図ったが、一度顕在化した亀裂は今後も影を落としそうだ。

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