英国王、ウクライナ支援に決意 独議会で演説、結束を強調
2023年03月30日20時55分
【ベルリン時事】即位後の初外遊でドイツを訪れているチャールズ英国王は30日、ベルリンの独連邦議会で演説し「ウクライナに対する戦争はあまりにも多くの罪のない人々を苦しめた」とロシアの侵攻を非難した。「団結して勇気を持ち、ウクライナの平和と自由を守る」と決意を語り、英独が結束してウクライナ支援を続ける重要性を強調した。
また「ドイツが強力な軍事支援を決定したことは勇敢で重要だ」と兵器供与の遅れを批判されてきたドイツに配慮を示した。20分以上の演説ではドイツ語も多用。国王が退席するまで議場は大きな拍手に包まれた。
英国王夫妻は29日から3日間の日程でドイツに滞在中。延期されたフランス訪問と合わせ、欧州連合(EU)離脱でぎくしゃくした大陸欧州との関係改善が期待されている。
独大衆紙ビルトは、29日に開かれたブランデンブルク門前での歓迎式典後に、駆け付けた市民と触れ合う国王夫妻の様子を取り上げ「身近な国王」と報道。市民が国王夫妻を直接目にする機会が多いなどと滞在日程を詳しく紹介した。