NYの合唱フェス、4年ぶり開催 歌声で震災復興を支援
2023年03月30日15時36分
【ニューヨーク時事】東日本大震災の復興を支援しようと「ニューヨーク合唱フェスティバル」が29日夜(日本時間30日午前)、ニューヨークにある音楽の殿堂、カーネギーホールで開かれた。新型コロナウイルス感染拡大で中断していたため、4年ぶりの開催。被災地の福島県から「福島カノンの輪合唱団」など、日米10団体が参加し、約3時間にわたって歌声を響かせた。
会場では、被災地支援の募金活動も行われた。客席からは手拍子や声援も湧き起こり、和やかな雰囲気で進んだ。
福島カノンの輪は、茨城県の「アンサンブル・ローゼ」などと共演し、人との出会いや命への感謝をつづった「いのちの歌」など3曲を披露。復興支援ソング「花は咲く」は、会場の観客も参加した大合唱となった。
ワシントンの合唱団の一員として出番を終え、客席で聴いたウェイト博美さんは「音楽の素晴らしい力を感じた」と感激した様子。カービー利子さんは、被災地への思いをはせ「どんな思いで歌っているのかを考えたら涙が止まらなくなった」と声を震わせた。