強制不妊訴訟、国が3件目上告 札幌高裁判決に不服
2023年03月30日16時15分
旧優生保護法を違憲とし、損害賠償を命じた札幌高裁判決を不服として、国は30日、最高裁に上告した。上告は、国の賠償責任を認めた大阪、東京両高裁判決に続き3件目。
札幌高裁は16日、被害発生から20年で損害賠償請求権が消滅する「除斥期間」の適用を認めず、原告の小島喜久夫さん(81)に対し、1650万円を支払うよう国に命じた。
国の上告を受け、小島さんは弁護団を通じ、「とても怒っている。国はいつまで私たち被害者をいじめるのか。一日も早い解決を心から望んでいる」とコメントした。