当局と和解後も脱税支援 クレディ・スイスに罰金を―米上院
2023年03月30日09時02分
【ワシントン時事】米上院財政委員会のワイデン委員長(与党民主党)は29日、スイス金融大手クレディ・スイスが、2014年に米国人の脱税をほう助した刑事上の罪を認め、米司法・金融当局と和解した後も、脱税への関与を続けていたとする報告書を公表した。クレディ・スイスはスイス同業のUBSへの身売りが決まったが、ワイデン氏は「(罪は)帳消しにならない」として、罰金を科すなどの対応を当局に求めた。
報告書によると、クレディ・スイスは米国の1家族の資金約1億ドル(約133億円)を当局に通知せず、スイスの他行などへ送金。和解の「重大な違反」とした。