イラク戦争決議の撤廃可決 米上院、20年で区切り
2023年03月30日08時37分
【ワシントン時事】米上院は29日、イラクとの開戦を認めた過去の決議を撤廃する法案を賛成多数で可決した。成立すれば、2003年のイラク戦争から20年の節目に正式に区切りを迎えることになる。
下院での可決も必要で、その後バイデン大統領の署名を経て成立する。バイデン氏は署名の意向を示しているが、野党共和党が過半数を占める下院での審議は予断を許さない。
フセイン政権崩壊後、イラクが米国にとって敵対国ではなくなったことが背景にある。戦争を認めた決議には期限がなく、将来の大統領が議会の承認なしに武力行使する口実に利用されかねないという懸念も浮上していた。与党民主党のシューマー上院院内総務は投票に先立ち、「米国、イラク、そして世界は劇的に変化した。決議は時代遅れになっている」と指摘した。
29日の上院の採決では、撤廃賛成が66票、反対が30票だった。法案はイラク戦争を容認した02年の決議だけでなく、1991年の湾岸戦争でイラクに対する軍事力行使を許可した決議も取り消す内容だ。