東スポに１６５万円賠償命令　俳優山本裕典さんの名誉毀損―東京地裁

　主演舞台で起きた新型コロナウイルスのクラスター（感染者集団）を巡る記事で名誉を傷つけられたとして、俳優の山本裕典さん（３５）が東京スポーツ新聞社とヤフーに２２０万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が２９日、東京地裁であった。中島崇裁判長は名誉毀損（きそん）を認め、東スポに１６５万円の賠償を命じた。ヤフーへの訴えは退けた。

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　判決によると、東スポは２０２０年７月、自社サイトの記事で舞台公演でのクラスター発生を取り上げ、主演の山本さんについて「良からぬうわさも多い男性と組み、パーティーを開いては羽目を外してきた」として、発生原因になったかのように報道。ヤフーニュースにも配信された。
　中島裁判長は、山本さんが違法行為を疑われる人物と交流するなどの事実は認められないとして「社会的信用を低下させ、違法な表現だ」と判断。ヤフーに関しては記事の「発信者」と認めなかった。