いすゞ、傘下UDと大型けん引車 共同開発第1弾、積載効率向上
2023年03月29日17時59分
いすゞ自動車とUDトラックス(埼玉県上尾市)は29日、共同開発した大型けん引車を発表した。2021年4月にUDがいすゞの完全子会社となって以来、第1弾商品となる。積載効率とハンドルの操作性を高め、物流の停滞や人手不足が懸念される「2024年問題」に商用車メーカーとして貢献したい考えだ。
両社はUDの「クオン」をベースに、エンジンや基本骨格を共通化。UDは上尾工場で生産を手掛けてクオンの新型車として投入し、いすゞは「ギガ」の商品名で販売する。いずれも発売は来月4日。
今回の新型車では、4輪の後輪駆動車に加え、6輪で後輪2軸が駆動し重量のある建設用重機などを運べるタイプも販売する。
いすゞの南真介専務は29日の発表会で、「社会課題の解決に貢献する技術の開発と普及はトラックメーカーの責務で、単独の会社の枠組みや国を越えた取り組みが不可欠だ」と述べた。