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トルコ地震、数十万人が失職 企業にも破滅的影響―国連機関

2023年03月29日14時25分

28日、トルコ南部ハタイ県で、たき火の周りに集まる人々(AFP時事)

28日、トルコ南部ハタイ県で、たき火の周りに集まる人々(AFP時事)

 【ジュネーブAFP時事】国連の国際労働機関(ILO)は28日、2月のトルコを震源とする大地震により、同国と隣国シリアで数十万人が職を失い生計を立てられなくなったとの推計を明らかにした。地震は労働者と企業に破滅的影響を与えたと分析している。

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 2月6日に発生したマグニチュード(M)7.8の地震では、5万5000人以上が死亡した。ILOは被災地域となったトルコの11県、シリアの5県を調査。その結果、トルコで65万7000人分に相当する労働時間が失われたことが分かった。さらに、シリアでも約17万人が一時的に職を失ったという。
 ウングボILO事務局長は「生計を立てられるように回復して初めて、人々は自分たちの暮らしを再構築できる」と強調。ILOは仕事の再開を実現するための緊急支援が重要だと指摘した。
 トルコの被災地において失われた労働所得は1カ月当たり1億5000万ドル(約200億円)に上るという。ILOは職業上の安全性や健康、子供の労働などの問題も深刻だと警告した。

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