犬虐待容疑で元ブリーダー逮捕　改善命令従わず、全国初―警視庁

　甲斐犬などを虐待した上、東京都の改善命令にも従わなかったとして、警視庁保安課は２９日までに、動物愛護法違反の疑いで、元ブリーダーで犬販売会社社長の尾川隆容疑者（４６）＝八王子市片倉町＝を逮捕した。改善命令に従わなかったとして摘発するのは全国初という。

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　同課によると、尾川容疑者は犬の飼育環境が劣悪だとして、都から繰り返し指導を受けていた。改善を求める勧告や命令にも従わなかったため、都は１月、全国で初めて刑事告発に踏み切った。
　１月の家宅捜索の際には、甲斐犬とシバイヌを計１０４匹飼育。狭いケージの中に入れられたため、脚が曲がっていたり、あばら骨が見えるほど痩せていたりしている犬もいた。
　容疑を認め、「半年から１年に１回繁殖させていたが、販売実績が下がり、飼いきれないほど増えてしまった」と話しているという。
　逮捕容疑は１月、劣悪な状況で飼育しているとの都の改善命令に従わず、犬１０匹を虐待した疑い。