SVB、「ひどい」リスク管理 中堅行の規制強化必要―米FRB副議長
2023年03月29日06時56分
【ワシントン時事】米連邦準備制度理事会(FRB)のバー副議長(金融規制担当)は28日、上院銀行委員会で証言し、シリコンバレー銀行(SVB)の破綻原因について「経営陣が金利、流動性リスクに適切に対応できなかった」と断じ、「ひどいリスク管理」だったと批判した。また、SVBなど中堅銀行への規制強化が必要だとの見解を明らかにした。
SVB「教科書のような失敗」 すべての預金は安全―米FRB副議長
SVBは経営不安から急激な預金流出に見舞われ、今月10日に破綻。米欧での信用不安拡大の端緒となった。バー氏はSVBが最高リスク責任者を置かず、金利上昇で債券価格が下落する局面で大量の長期債投資を抱えるなど、リスク管理が「現実とまったく見合っていなかった」と指摘した。