「未来見据え」新たな選択肢 ボランチ鎌田、新布陣にもトライ―サッカー日本代表
2023年03月28日23時35分
強豪相手にボールを保持しながら攻めるのが2連戦のテーマ。コロンビアの個の力に屈し、新生森保ジャパン初勝利とはならなかったが、積極的に新たなことを試した。
まずはこれまで代表ではトップ下だった鎌田のボランチ起用。所属チームで普段やっている位置へ入ると、守田と状況を見ながらどちらかがセンターバックの前に落ち、攻撃の組み立てに関わった。両サイドバックはより自由に動いた。
相手が予想よりもプレスをかけてこなかったこともあり、慎重なパス回しが目立った。「もっと前への選択肢を持ってもよかった」と鎌田。それでも前半終盤に惜しいシーン。伊藤から鎌田、守田とワンタッチでつなぐ。三笘へのパスがわずかにずれたが、理想的なボールの動かし方だった。W杯までは遠藤、守田、田中が軸となっていた中盤の新たな形となるか。
終盤には2トップの下に久保を置く布陣にもトライ。練習でやっていなかったそうで、投入された浅野が監督のメモをピッチに持ち込んで確認した。相手の立ち位置を見た判断で、同点ゴールこそ生まれなかったものの、押し込んだ。
「未来を見据え、選手層を厚くする、戦い方の選択肢を増やすのは絶対に必要」と指揮官。有意義な2試合になった。