「印象深い」デビュー戦　村田との一問一答―ボクシング

　引退を表明した村田諒太との主な一問一答は次の通り。

村田、次のフィールドへ　「競技だけが人生ではない」

　―忘れられない試合は。
　デビュー戦は一番印象深い。柴田明雄さん（当時東洋太平洋王者）は１２回戦の選手なのに、６回戦の条件をのんで、失うものが多くある状況の中で試合を受けてくれた。いまだに感謝の気持ちを持っている。一番緊張もした試合。
　―ミドル級で戦った。
　あえてここで、ミドル級はこんなにすごいんだよ、と言う気はない。（選手層の厚い）ライト級から上に挑戦する一つのモデルになれたのであれば、それはよかった。
　―ボクシングに与えてもらったものは。
　一番は出会い。恩師ができて、仲間ができて、感謝する方々ができた。ボクシングは目的ではなく、人生を充実させるツールだったのではないか。