田中将、大島ら節目の記録なるか 名球会入り見据え開幕―プロ野球
2023年03月28日21時47分
30日に開幕する今季のプロ野球は、複数の選手が名球会の入会規定を満たす大記録を達成する可能性がある。
田中将(楽天)は野茂英雄、黒田博樹に次ぐ日米通算200勝まであと10に迫る。2007年に楽天入りし、7季で99勝をマーク。米大リーグのヤンキースでは78勝を挙げ、楽天に戻った21年から13勝を積み上げた。
日本球界に復帰後初の2桁勝利を果たせば大台に到達。ローテーションが確立し、登板数が減った現在の先発投手の200勝には重みがある。「シーズン途中の早い段階でクリアできるのが形としてはいい。そこを大きく超えていかないと、自分が欲しいチームのタイトルには届かない」と気合を入れる。
平野佳(オリックス)はダイヤモンドバックスとマリナーズでの8セーブを含め、通算221セーブ。昨季の28を一つ上回れば、名球会入りの条件となる日米250セーブに届く。
大島(中日)は通算2000安打まで115本。「一つの目標。なるべく早くすっきりしたい」と語る。昨季はリーグ2位の打率3割1分4厘。今季のオープン戦も3割4分3厘をマークしており、37歳になってもその打棒は健在。「だいたい8月前後かな」と達成の瞬間を思い描く。
駒大、日本生命を経てプロ入りした大島が到達すれば、大学、社会人経由では古田敦也、宮本慎也、和田一浩に次いで4人目。今季届くと、その中では最少の試合数となる。中島(巨人)はあと77本で最も近いが、昨季が24安打だったため、今季中は厳しいか。
また、ワールド・ベースボール・クラシックで日本の優勝に貢献したダルビッシュ(パドレス)も日米188勝で、節目まで12勝。偉業達成を視界に捉えて開幕を迎える。