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村田、次のフィールドへ 「競技だけが人生ではない」―ボクシング

2023年03月28日18時42分

引退会見する元ボクシング世界王者の村田諒太=28日午後、東京都内

引退会見する元ボクシング世界王者の村田諒太=28日午後、東京都内

  • ロンドン五輪のボクシング男子ミドル級で金メダルを獲得した村田諒太=2012年8月11日、ロンドン
  • 引退会見を終え、歴戦のパネルを背に撮影に応じる村田諒太=28日午後、東京都内

 記者会見場にはチャンピオンベルトや過去の試合の写真が並べられていたが、村田がその華々しい実績を振り返ることはほとんどなかった。「ボクサーとしては引退だが、これはスタートだと思っている」。すっきりとした表情で次のフィールドに目を向けた。

〔写真特集〕ボクシング・村田諒太

 スポーツ選手は若くして一流となる。遅咲きと言われる村田でさえ、26歳で五輪金メダリスト、31歳で世界王者という大きな目標を達成した。「その後のキャリアで熱いものが持てないから、先の人生が輝かない。競技だけが人生ではないと示すことによって、アスリートのロールモデル(規範)になれれば存在価値がある。目指すべき未来はそこ」と強調した。
 昨年4月にゴロフキンに敗れた後はしばらく去就を明らかにしていなかったが、「引退以外の選択肢はなかった」。選手としては完全燃焼。この約1年間は語学など「次のステップ」に向けた勉強に励んでいたという。
 引退後の具体的な目標は「まだ見つかっていない」という。数多くのボクサーを見てきた帝拳ジムの本田明彦会長に「体力、頭脳は最高」と言わしめる人材。今後の活躍の場は、ボクシング界だけにとどまらないだろう。

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