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アニメ海賊版サイト摘発 日本側告発で初―中国

2023年03月28日20時31分

 【北京時事】日本人向けのアニメ海賊版サイトとして最大規模の「B9GOOD」を運営したなどの疑いで、中国公安当局が同国の4人を摘発し、サイトが閉鎖されていたことが分かった。日本のテレビ局や映画会社で構成する「コンテンツ海外流通促進機構(CODA)」が28日、発表した。日本からの刑事告発で中国の海賊版サイト運営者らが摘発されたのは初めて。

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 CODAによると、公安当局は2月、重慶市在住の男(33)を拘束。男はサイト運営やアニメなどを無断で配信したことを認めており、今月19日に保釈された。当局は無断配信に関与した疑いで、他の3人についても自宅を捜索するなどして調べを進めている。サイトは27日に閉鎖された。
 サイトは2008年に開設。日本の作品が日本語で表示されており、日本からのアクセスが約95%を占めた。アクセス数は今年2月までの2年間で計3億回を超え、多い月は1581万回に上った。33歳の男は600万~700万元(約1億2000万~1億4000万円)の広告収入を得ていたとみられる。
 今回、CODAに刑事事件化を要請したのは、アニプレックス、テレビ東京、東映アニメーション、東宝、NHK、バンダイナムコフィルムワークスの6社。
 海賊版サイトは中国以外にも広がっている。CODAの後藤健郎代表理事は電話取材に対し「われわれの告発による摘発は画期的なことで、(違法サイトにアクセスしないよう)日本の若年層への広報、啓発も行っていきたい」と話した。

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