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LGBT、掲載広がる 道徳や社会に、同性婚も―教科書検定

2023年03月29日07時05分

LGBTなど性的少数者に関する記述がある教科書

LGBTなど性的少数者に関する記述がある教科書

 小学校の教科書でも、性的少数者(LGBTなど)といった性の多様性を取り上げるケースが広がっている。前回の検定では保健の教科書2点のみだったが、今回は道徳や社会を含め10点で触れられた。

道徳で検定意見増加 国や郷土愛、2件から13件に―教科書検定

 文教社の5、6年保健では、心の健康を学ぶ中で「人によっては、自分の生まれた性別と、心の性別が一致しなかったり、同性の子を好きになったりすることもあります」と記述した。
 光文書院は6年道徳で、東京五輪の開会式で虹色の衣装をまとって国歌斉唱した歌手MISIAさんの写真を掲載。「LGBTQなどの問題についてさまざまなメッセージを発信している」と紹介した。
 3年道徳で、LGBTという言葉は明記せずに、ペンギンの雄のカップルが放棄された卵を温め、赤ちゃんが誕生する「タンタンタンゴはパパふたり」を取り入れたのは教育出版。担当者は「『パートナーシップ制度』の広がっている状況を踏まえた」と説明。同社は6年社会でも、現代日本について学ぶ部分で「性別のちがいや性的少数者をめぐる差別もなくしていかなければなりません」と記載した。
 Gakkenは6年道徳で、あらゆる差別と闘った米最高裁の女性判事に関する教材を取り上げた。その中で、同性婚を認める判決を下した点などに触れ「多くの人を力づけたのです」とした。

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