羊の頭のミイラ2000個発見 ラムセス2世への供物 エジプト
2023年03月27日17時33分
【エジプトAFP=時事】エジプト観光・考古省は26日、南部アビドスでラムセス2世の神殿に供物としてささげられた2000頭分の羊の頭のミイラが、米考古学チームにより発見されたと発表した。(写真はエジプト南部アビドスのラムセス2世の神殿で出土した羊の頭部のミイラ。エジプト観光・考古省提供)
発掘したのはニューヨーク大学のチーム。このほか、イヌやヤギ、ウシ、ガゼル、マングースのミイラも出土した。
アビドスは首都カイロから南に435キロ離れたナイル川沿いに位置し、古代の神殿や墓が多数あることで知られる。
米チームの代表サメフ・イスカンダル氏によると、羊の頭は「供物」で、「ラムセス2世の死後1000年を記念する儀式が行われた」ことを示している。
ラムセス2世は紀元前1304年から1237年まで、約70年にわたりエジプトを統治した。
チームは他にも、約4000年前に建造された厚さ5メートルの壁がある宮殿の一部を発見した。複数の像やパピルス、古代に生えていた木、革製の服や靴も見つかった。【翻訳編集AFPBBNews】
〔AFP=時事〕