太陽光投資会社代表を起訴 4億円超横領―東京地検
2023年03月27日15時30分
太陽光発電事業を巡り計4億2000万円を横領したとして、東京地検特捜部は27日、業務上横領の罪で投資会社「トライベイキャピタル」代表の三浦清志容疑者(43)を起訴した。関係者によると、三浦容疑者は一貫して否認し、「業務委託費として受け取り、裁量の範囲内で使用した」と供述しているという。
起訴状によると、三浦容疑者は2019年10月、トライベイ社の債務弁済などに充てる目的で、太陽光事業の特別目的会社「STC3」名義の預金口座からトライベイ社名義の口座に計4億2000万円を振り込み、横領したとされる。
関係者によると、STC3は兵庫県内での太陽光事業のため設立され、19年6月に東京都内の不動産会社から10億円の出資を受けた。三浦容疑者は、このうち6億円余りを業務委託費名目でトライベイ社名義に移し、別の太陽光事業の運転資金や債務の弁済に充てていたという。
三浦容疑者の妻で、国際政治学者の三浦瑠麗氏は「家族として支えながら裁判の推移を見守りたい」などとするコメントを出した。弁護人の渥美陽子弁護士は「引き続き無罪主張を行い、裁判所の理解を得られるよう尽力する」とコメントした。