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粘り腰で逆転 初Vの霧馬山、大関とりへ―大相撲春場所

2023年03月26日21時06分

祝勝会で祝杯を挙げる霧馬山(左)。右は陸奥親方=26日、堺市堺区

祝勝会で祝杯を挙げる霧馬山(左)。右は陸奥親方=26日、堺市堺区

  • 優勝を決め、支度部屋で賜杯を手に笑顔を見せる霧馬山(中央)=26日、エディオンアリーナ大阪(代表撮影)
  • 初優勝し、オープンカーの上で笑顔を見せる霧馬山(奥右)=26日、エディオンアリーナ大阪(代表撮影)
  • 優勝し、インタビューに答える霧馬山=26日、エディオンアリーナ大阪

 優勝決定戦を制し、土俵から下りた霧馬山は涙をぬぐった。「最高だった。相撲部屋に入った時の最初の夢がかなった」。元大関霧島が師匠の陸奥部屋に入門。19歳で初土俵を踏んでから8年で悲願を達成し、喜びを「師匠に報告したい」。
 1差で追って迎えた大栄翔との結び。力強い突き押しで土俵際まで攻め込んできた相手を、右に回り込んで突き落とした。ライバルと3敗で並び、「やってやるぞ、という気持ちになった」。賜杯への思いを強くした。
 大一番へ向かう花道でも、泰然としていた。本割と同様に大栄翔の突き押しに後退したものの、右足一本で土俵際に踏みとどまって突き落とし。物言いがついた勝負を軍配通りに物にして「(勝敗が)ちょっと分からなかったが、霧馬山と言ったので」と笑った。
 新関脇の今場所は7日目に3敗となった後、足腰の強さを生かした取り口で8連勝。「優勝は考えていなかった。一日一番という気持ち」。無欲さが初賜杯をたぐり寄せた。
 先場所は小結で11勝。来場所で2桁白星を挙げれば、一つ上の地位が現実のものになる。「これから頑張る」。入門時には100キロに満たないほど細かった体とともに膨らんだ自信。伸び盛りの26歳が、大関昇進に挑む。

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