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「投高打低」の春 2回戦まで3本塁打―高校野球

2023年03月26日19時49分

 第95回選抜高校野球大会は25日までに2回戦が終わり、全36チームが登場した。20試合で計3本塁打。2回戦までに2桁得点を挙げたチームはゼロで、金属バットが登場する前年の1974年以来。「投高打低」の様相を呈している。
 山梨学院(山梨)の吉田監督は初戦での硬さとともに、「今回は力が拮抗(きっこう)した組み合わせになっている。組み合わせが一番影響している感じがした」と推察する。「1回試合をクリアしたら本塁打が出だしている」とも感じており、今後は増えていくと予想。25日に行われた3回戦の作新学院(栃木)―英明(香川)では2本のアーチが飛び出した。
 強打者のコンパクトな打撃も目を引く。広陵(広島)の中井監督は、注目される真鍋について「本塁打と言われると、ふわふわとしてしまう。(本塁打を)打つな、ここ一打という打者になれと言っている」。真鍋自身も「センター前へ打つイメージ」と心掛ける。報徳学園(兵庫)の堀も、2回戦では逆方向の右前へ適時打を放った。
 前回、大会本塁打18本のうち11本を放った大阪桐蔭(大阪)の打線が今回はやや小粒。打線の評判が高かった智弁和歌山(和歌山)や履正社(大阪)はあっさりと初戦敗退した。大阪桐蔭の西谷監督は「欲を出さずに、単打でつないで、つないでいく打撃(をしていく)」と話している。

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