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悔しさ晴らす2安打 初戦出番なしの佐野主将―高校野球・沖縄尚学

2023年03月25日16時35分

6回表沖縄尚学2死一、二塁、適時打を放つ佐野=25日、甲子園

6回表沖縄尚学2死一、二塁、適時打を放つ佐野=25日、甲子園

 初戦に出場できなかった悔しさをバネに結果を出した。沖縄尚学は9番佐野主将が2安打を放ち、いずれも得点につながった。身長165センチの二塁手は「役割を果たせた。自信を持ってできた」と胸を張った。
 相手の新岡は、投球ごとにリリースの高さを変える技巧派右腕。「打たされるのではなく、軸をつくって(ボールを)呼び込む」という意識で試合に臨んだ。三回は先頭で左前打を放って、先制点の足掛かりとなった。2―0の六回2死一、二塁では相手を突き放す適時打。直球を捉え、鋭いライナーで中前に運んだ。
 昨秋は公式戦全10試合に出場して、4割超の打率を残した。しかし、比嘉監督は「ここに来て、主将としての責任からなのか硬かった」と感じ、1回戦では起用しなかった。佐野は「チームは勝ったが、素直に喜べない自分がいた。絶対にはい上がり、次こそ自分が活躍する」。必死に練習に励んで、2回戦までの1週間で調子を取り戻した。
 試合中しきりにチームメートに声を掛けるなど、プレー以外でも主将として役割を果たした。「(誰かが)駄目だったら次の選手がいる。全員野球が尚学の良さ」。仲間を引っ張り、3度目の春制覇に導けるか。

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