欧州株、軒並み下落 主要銀行に売り、金融不安続く
2023年03月25日06時26分
【ロンドン時事】24日の欧州株式市場では、主要国の株価指数が軒並み下落した。金融不安が再び高まり、ドイツ最大手のドイツ銀行株が一時14%安と急落し、欧州の他の主要行にも売りが波及した。スイス金融最大手UBSが、経営危機に陥った同業のクレディ・スイスの買収を決めたことで、市場の混乱はいったん収まったものの、緊張は続いている。
ドイツの株価指数は前日比1.7%安。ドイツ銀株は、破綻するリスクを取引する金融派生商品「クレジット・デフォルト・スワップ(CDS)」の保証料率が急伸したことをきっかけに売られ、8.5%安で取引を終えた。ライバルのコメルツ銀行も5.5%安と売られた。
英国とフランスの株価指数もそれぞれ1.3%安、1.7%安と下落。英スタンダード・チャータード(6.4%安)や仏ソシエテ・ジェネラル(6.1%安)などの銀行株が下げを主導した。