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悔しさ混じる連覇 坂本、意地の連続ジャンプ―世界フィギュア

2023年03月24日23時09分

女子フリーの演技を終えた坂本花織=24日、さいたまスーパーアリーナ

女子フリーの演技を終えた坂本花織=24日、さいたまスーパーアリーナ

  • 女子フリーの演技を終え、優勝が決まり涙ぐむ坂本花織(左)=24日、さいたまスーパーアリーナ
  • 女子フリーで演技する坂本花織=24日、さいたまスーパーアリーナ

 終わった瞬間は勝てたかどうか分からなかった。坂本は頭を抱え、両手で顔を覆った。合計でイ・へインを3.67点上回って日本勢初の連覇が決まると、不安と緊張から解放され、泣き崩れた。

〔写真特集〕女子フィギュア 坂本花織

 「悔しい気持ちで今はいっぱい」と、決して満足のいくフリーではなかった。後半に予定した連続3回転で最初のフリップが抜けて1回転に。2019年大会のフリーと全く同じミスを犯して悪夢がよぎったが、4年前とは違った。冷静に切り替え、意地で3回転トーループを付けて連続ジャンプにした。結果として、これが自身を救った。
 女子も4回転ジャンプを跳べる選手が少しずつ増えてきた。坂本は4回転やトリプルアクセル(3回転半)など大技がなくても、高さと幅のあるジャンプを高く評価されて女王の座を守った。
 昨年に続いて表彰台の真ん中に立っても、悔しさが混じる複雑な表情を浮かべていた。「もっと強い選手になれるように頑張る。緊張しても焦っても自分を見失わず、最後まで滑り切れるような選手になりたい」ときっぱり。来季こそは、納得の演技でさらなる強さを示したい。

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