「厳しさ増す情勢痛感」 勇退の山崎統幕長
2023年03月24日21時08分
自衛隊制服組トップの山崎幸二統合幕僚長は24日、月末の勇退を前に最後の定例記者会見に臨み、「在任中、情勢の厳しさが増すことを強く感じた」と約4年間の任期を振り返った。ロシアのウクライナ侵攻や北朝鮮、中国の活動に触れ、「安全保障環境は一層厳しさと不確実性が高まる」と指摘した。
強く印象に残ったこととして、陸海空各自衛隊の統合運用能力の向上を挙げ、日米同盟やオーストラリアなどとの連携が「目に見える形で高まった」と評価。今後は部隊運用を一元的に指揮する「統合司令部」の常設など、「自衛隊に最適な指揮統制の組織づくりが非常に重要」と強調した。