松井孝典氏死去 惑星科学者、千葉工大学長
2023年03月24日20時41分
日本の惑星科学の第一人者として知られる千葉工業大学長の松井孝典(まつい・たかふみ)さんが22日午後9時53分、前立腺がんのため自宅で死去した。77歳。静岡県出身。葬儀は近親者のみで行う。喪主は長男悠(ゆう)さん。千葉工大が後日、お別れの会を開く。
1946年生まれ。東京大大学院博士課程修了後、米航空宇宙局(NASA)客員研究員、東大大学院教授などを経て同大名誉教授。2009年4月に千葉工大に移り、20年6月から学長を務めた。専門は地球物理学、比較惑星学、アストロバイオロジー。
86年、英科学誌「ネイチャー」に海の起源に関する「水惑星の理論」を発表。科学番組の監修や一般向け著書なども多数あり、12年に発足した政府の宇宙政策委員会では、委員長代理も務めた。