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キトラ古墳壁画に新たな図像 十二支の「辰」「巳」「申」―文化庁

2023年03月23日22時45分

キトラ古墳(奈良県明日香村)の壁画で確認された「巳」(文化庁提供)

キトラ古墳(奈良県明日香村)の壁画で確認された「巳」(文化庁提供)

  • キトラ古墳(奈良県明日香村)の壁画で確認された「巳」の一部分。二つに割れた舌が確認できる(文化庁提供)

 文化庁は23日、奈良県明日香村の特別史跡「キトラ古墳」の調査で、泥に覆われている石室の壁をエックス線を使って分析した結果、獣頭人身十二支像の「辰(たつ)」「巳(み)」「申(さる)」とみられる図像が新たに確認されたと発表した。同日開かれた古墳壁画の保存活用に関する有識者検討会で報告した。

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 十二支像は東西南北の壁に3体ずつ描かれていたとされ、これまでに「丑(うし)」「寅(とら)」など6体が確認されていた。
 2月に、図像が描かれていると想定される部分のエックス線調査を行ったところ、顔料の成分とみられる水銀や銅の反応を検出。データを基に分析した結果、新たに3体が確認された。いずれも約10センチ四方の大きさという。
 「巳」とみられる衣装をまとった図像では、二つに割れた舌などが確認できた。残る3体は壁が欠落しているため、確認できない。

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