立花前党首、有罪確定へ NHK契約者情報を不正取得―最高裁
2023年03月23日17時40分
NHKの受信契約者情報を不正に取得したなどとして、不正競争防止法違反などの罪に問われたNHK党(現・政治家女子48党)前党首、立花孝志被告(55)について、最高裁第3小法廷(今崎幸彦裁判長)は22日付で、被告の上告を棄却する決定をした。懲役2年6月、執行猶予4年とした一、二審判決が確定する。
一、二審判決によると、立花被告は2019年、NHK受信料の集金スタッフが使う端末画面を撮影して契約者情報を不正取得。街宣車などで「出したらまずいんでしょ」などと告げ、職員らに拡散防止の対応を余儀なくさせた。また、離党した東京都中央区議を脅迫する動画をインターネット上に投稿した。
東京地裁は昨年、「契約者情報を人質のように利用し、NHK職員に脅しや揺さぶりともいうべき言動を繰り返した」などと指摘し、刑事責任は軽くないと判断した。東京高裁も地裁を支持し、立花被告側の控訴を棄却していた。