立民、議員任期延長の改憲不要 衆院憲法審が自由討議
2023年03月23日17時01分
衆院憲法審査会は23日、緊急事態条項を創設する憲法改正を巡り議論した。大規模災害など緊急時の議員任期延長の規定に関し、立憲民主党の中川正春氏は「一定の範囲で権力を集中させ、危機対応を即応的に行うことが目的であれば、憲法改正は必要ない」と主張した。
自民、議員任期延長「上限1年」 緊急事態条項、立民なお慎重―衆院憲法審
自民、公明両党と日本維新の会、国民民主党は、規定が必要との立場。ただ、緊急事態認定の国会議決について、自民党は「過半数」を求める一方、公明党など3党は「3分の2以上」と訴え、温度差も目立つ。
自民党の新藤義孝氏は「相違点は国会の議決要件、裁判所の関与の2点におおむね絞られてきた」と強調。こうした論点について、同党の見解を近く明らかにする意向を示した。