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避難先で最後の修了式 大熊の義務教育校、故郷へ―福島

2023年03月23日14時57分

福島県大熊町立「学び舎(まなびや)ゆめの森」の修了式で、旅立ちの決意を述べる箭内果音君=23日午前、同県会津若松市

福島県大熊町立「学び舎(まなびや)ゆめの森」の修了式で、旅立ちの決意を述べる箭内果音君=23日午前、同県会津若松市

  • 福島県大熊町立「学び舎(まなびや)ゆめの森」の修了式で、修了証書を受け取る斎藤羽菜さん(左)=23日午前、同県会津若松市

 福島県大熊町の町立の義務教育校「学び舎(まなびや)ゆめの森」の修了式が23日、避難先の同県会津若松市の仮校舎で行われた。4月からは小中学校のほか、幼稚園や保育園も兼ねる形で大熊町に移り、同町で12年ぶりに教育活動が再開する。

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 東京電力福島第1原発が立地する同町では、2011年の原発事故当時、小中学校が計三つあった。事故で全町避難を余儀なくされた後は、避難先の会津若松市の廃校などを借りて授業を再開していた。今年度に3校が統合されて義務教育校となり、現在は児童生徒ら8人が学校生活を送る。
 同市内の中学に進学する6年の箭内果音君(12)は、修了証書を受け取り、「ゆめの森で友達という宝物を見つけた。みんなのことは忘れない」と別れを惜しんだ。
 8年の斎藤羽菜さん(14)は「多くの方と関わり、人として成長させてもらった」と振り返った。大熊町での学校生活については「慣れない環境で不安はあるが、今は新しい出会いを楽しみにしている」と笑顔を見せた。

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