ハメネイ師「欧州に憤慨せず」 ウクライナ侵攻関与否定―イラン
2023年03月22日14時24分
【マシャド(イラン)AFP時事】イランの最高指導者ハメネイ師は21日、イランと欧州との関係は「弱まった」とする一方で、「欧州に対して憤慨してはいない。米国の政策にむやみに従うわけではない欧州各国や政府とは付き合う用意がある」と述べた。イラン暦の正月ノウルーズに合わせて演説した。
ハメネイ師はまた、西側諸国がイランの孤立化を画策したものの無駄に終わったと強調。「われわれはアジアとの結び付きを100%強化してきたし、今後もそうする予定だ」と指摘した。
一方、ロシアのウクライナ侵攻についても触れ、「紛争に関わることを断固拒否する」と主張。ウクライナ政府などはイランがロシアに攻撃型無人機(ドローン)を供与していると非難しているが、ハメネイ師は関与を否定した。その上で「ウクライナ市民が多くの問題に苦しむ中、米国の兵器製造工場は利益を上げている」と米国を批判した。