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豊昇龍、関脇の存在感 大栄翔の馬力封じ完勝―大相撲春場所

2023年03月21日20時20分

豊昇龍(左)は大栄翔を寄り切りで下す=21日、エディオンアリーナ大阪

豊昇龍(左)は大栄翔を寄り切りで下す=21日、エディオンアリーナ大阪

 序盤戦で影の薄かった関脇が徐々に存在感を示し始めている。豊昇龍が大栄翔に完勝して2敗に引きずり下ろし、自らの勝ち越しにも王手をかけた。

翠富士、勢い止まらず

 馬力自慢の大栄翔に何もさせなかった。立ち合い、左で張って出足を止めて自分のペースに。はたこうとする相手に、すかさず2本差して勝負あり。攻撃の手を緩めずに寄り切った。「よかったと思う」。短い言葉に自信がにじむ。
 1年前に新三役の座を手にし、昨年11月の九州場所では11勝。大関昇進への道筋を描きたかった1月の初場所は9日目に左足首を負傷した。千秋楽に相手の反則で星を拾い、かろうじて勝ち越して「自分にいらいらするというか、怒りを感じていた」。雪辱を期す今場所は連敗スタートだったが、6日目から5連勝と星を伸ばしてきた。
 横綱と大関が休場し、平幕の翠富士が土つかずで先頭を走っている。先が読めない展開にも、豊昇龍は「何も意識しているところはない。一日一番、相撲に集中している」。終盤戦も、関脇としての意地を見せることしか考えていない。

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