• ツイート
  • facebook
  • hatena-bookmark
  • コメント

侍ジャパン、「敵地」克服し決勝へ 最高の舞台で米と対戦―WBC

2023年03月21日16時23分

 6年前の前回大会、侍ジャパンは準決勝で力尽きた。戦いの場を東京ドームから米国へ移した途端に点が取れなくなったことが敗因だった。しかし、今回のメキシコ戦でその轍(てつ)を踏むことはなかった。

世界一願う北海道栗山町 侍指揮官、心のよりどころ

 慣れた場所で圧倒的な応援を背にプレーできた準々決勝までとは打って変わり、慣れない気候やぐっとレベルが上がった相手投手、日本のファンを大きく上回る敵への声援。ずっと押されているような試合展開になった。だが、そんな中でも日本の選手らは、栗山英樹監督が「時差、環境の違いはあるが、それも理解して何が何でもやってくれる」と言った通りの戦いぶりを見せた。
 佐々木朗希(ロッテ)が四回に先制3ランを浴び、打線は好機にあと一押しができない。七回に吉田正尚(レッドソックス)が同点本塁打を放っても、すぐに勝ち越された。それでも指揮官の胸中は「大事な試合になればなるほど、最後の方のイニングは難しい」。必ず逆転のチャンスが来ると思っていた。
 八回、無死一、二塁から8番源田壮亮が送り、代打山川穂高(ともに西武)が左翼への犠飛。相手に重圧をかけた。九回はチームの核である大谷翔平(エンゼルス)が先頭で二塁打を放ち、雄たけびを上げてチームを鼓舞した。最後は不振だった村上宗隆(ヤクルト)が劇的なサヨナラ打。互いに乗せ合うような一体感が、このチームの強みだ。
 「野球が生まれた米国に来て、米国でプレーしている選手たちに勝つんだという思いでやってきた」。監督は何度も繰り返してきた。待ち望んだ米国代表との一戦が、決勝という最高の舞台で実現する。(マイアミ時事)

関連記事

こんな記事も

野球

ページの先頭へ
時事通信の商品・サービス ラインナップ