台湾総統、29日から中米歴訪 米下院議長、経由地で会談の意向
2023年03月21日18時58分
【台北、北京時事】台湾総統府は21日、蔡英文総統が今月29日から4月7日の日程で、米国経由で中米グアテマラとベリーズを歴訪すると発表した。米国ではマッカーシー下院議長が蔡氏と会談する意向を明らかにしており、米台間で調整が進んでいる。
蔡氏の訪米は2019年7月以来。総統府は「往路でニューヨーク、復路でロサンゼルスを経由する」と説明した。蔡氏は就任以来、中南米歴訪で米国を経由した際に米政府の関連機関を訪問したり談話を発表したりし、台米関係の緊密さを強調してきた。
一方、「一つの中国」原則を掲げる中国は、これまでも蔡氏とマッカーシー氏の会談が取り沙汰されていることに懸念を表明。中国外務省の汪文斌副報道局長は21日、総統府の発表を受け「米台間のいかなる公的交流にも断固反対する」と述べ、米側に「厳正な申し入れ」を行ったと明らかにした。