比拠点グループ幹部4人起訴 特殊詐欺事件で―東京地検
2023年03月20日22時28分
全国で相次ぐ広域強盗事件を巡り、東京地検は20日、特殊詐欺に関与したとして、フィリピンから強制送還されたリーダー格の渡辺優樹容疑者(38)らグループ幹部4人を窃盗罪で起訴した。他に起訴されたのは、今村磨人(38)、藤田聖也(45)、小島智信(45)各容疑者。
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起訴状によると、渡辺容疑者は2019年、共謀して、うその電話をかけて東京都内の高齢者らからキャッシュカードを盗み、現金を引き出したとされる。
警視庁によると、渡辺容疑者らはフィリピンを拠点に活動。詐欺電話をかける仲間を「闇バイト」で募って現地から電話させるなどし、詐欺被害の総額は60億円超に上るとされる。一方、現地で身柄を拘束された後も収容所から秘匿性の高い通信アプリ「テレグラム」を使って、一連の強盗事件の実行役に指示していたとみられている。