• ツイート
  • facebook
  • hatena-bookmark
  • コメント

温暖化、桜開花時期にも影響 10年で1.2日早く―気象庁

2023年03月21日07時08分

気象庁により開花が発表された靖国神社の桜(ソメイヨシノ)=14日、東京都千代田区

気象庁により開花が発表された靖国神社の桜(ソメイヨシノ)=14日、東京都千代田区

 平年よりも早い発表が相次ぐ桜の開花には、気候変動による地球温暖化が影響していると考えられている。気象庁が20日までに発表した「気候変動監視レポート」によると、国内の桜の開花日は1953年以降、10年間に1.2日のペースで早くなる傾向にあった。

猛暑日3倍、熱中症死も増加 特別情報など対策急ぐ―政府

 今年のソメイヨシノは14日の東京・靖国神社を筆頭に、15日に横浜市、16日に岐阜市で開花。17日の名古屋市や甲府市などを含め、いずれも過去最も早い記録に並んだ。
 レポートでは、1990年までと2020年までの30年間で、主な都市における桜の平均開花日も比較。仙台市や名古屋市、広島市、福岡市で6日、青森市と新潟市、東京都、大阪市では5日早くなっていた。
 ソメイヨシノの花芽は、真冬の寒さに一定期間さらされることで休眠から目覚め、その後の気温上昇につれて開花する。温暖化で暖かくなる時期が前倒しされた結果、開花時期が早まったと考えられている。ただ、温暖化がさらに進むと目覚めに必要な寒さがなくなり、開花しなくなる恐れもあるという。

関連記事

こんな記事も

社会用語

社会

ページの先頭へ
時事通信の商品・サービス ラインナップ