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前田、連覇へ14奪三振 尻上がりに本領発揮―高校野球・大阪桐蔭

2023年03月20日19時39分

敦賀気比に完投勝ちし、喜ぶ大阪桐蔭の前田=20日、甲子園

敦賀気比に完投勝ちし、喜ぶ大阪桐蔭の前田=20日、甲子園

 史上初となる2度目の連覇を狙う大阪桐蔭を背負うエース前田。毎回の14奪三振で完投勝ちし、初戦からその力を見せつけた。
 立ち上がりは制球がばらつく場面も。四回は1失点後、なお1死二塁のピンチで鋭い当たりを打たれたが、味方の好守に助けられた。
 やや危ない場面はあったが、ここぞの場面で三振を奪えるのが前田の強み。「緩急を使って、取りたいところで三振が取れた」。得点圏に走者を背負った一回と五回には要所できっちり低めに投げ切り、バットに空を切らせた。
 「(失点した)四回は上半身だけで投げていたので、下半身を意識した」と話したように試合中に修正を加え、投球の精度が向上。球速は終盤の七回にこの日最速タイの142キロをマークし、「後半勝負の投球は予定通り」と言ってのけた。
 下級生だった昨年の甲子園は「のびのびやっているだけだった」。今年は背番号1のエースで、主将も務める大黒柱。「口で言うタイプじゃない」ので、マウンドで見せる背中で仲間をけん引する。
 「(決勝まであと)4試合、全部投げる心構えはしている」と前田。固い決意を胸に頂点への第一歩を踏み出した。

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