広陵の高尾、堂々と快投 新2年生エースに重圧なし―高校野球
2023年03月20日18時31分
表情は変えずに、淡々と「0」を並べた。広陵は新2年生右腕の高尾が8回無失点の快投。「打者に流れをつくれるように投げようと決めていた。それを実践できた」。打線の援護も受け、初の聖地で堂々の投球を見せた。
一回を除いて出塁を許した。それでも内外角への直球、スライダーで要所を締めた。「低めに決まるように握力を鍛えた」という成果も出て、八回にこの日最速の146キロをマーク。余力を残したまま九回は倉重に託した。
同学年の只石とのバッテリーも息ぴったりだった。二回1死二、三塁では「バッター勝負で行こう」と意見が一致。「みんなから信用されている。配球も信用して投げられる」と信頼を寄せる女房役のミットに力強く投げ込み、ピンチを脱した。
名門のエースナンバーを背負うが、「プレッシャーは感じずにやっている。グラウンドに入ったら緊張も解けた」と頼もしい。「信用され、勝てる投手」を目指す高尾の好投で3度の選抜優勝を誇る「春の広陵」が好発進した。