苦戦した日本勢 全英オープン、中韓に劣勢―バドミントン
2023年03月20日18時02分
19日に終了したバドミントンの全英オープンで、日本勢の苦戦が目立った。女子シングルスの山口茜(再春館製薬所)の4強が最高成績で、3種目を制した昨年から一変。朴柱奉ヘッドコーチは「世界トップレベルの勝負ではフィジカル、メンタルで強くいかないと駄目。日本選手はけがも多かった」と総括した。
日本勢は昨年末に全日本総合選手権に出場後、1月に東南アジアなどを転戦。2月は国内のS/Jリーグに出場してから代表合宿、今回の遠征という厳しい日程だった。
全英オープンは「歴史的な大会で、トップ選手も集中してくる」(朴コーチ)。負傷を抱え調整が不十分だった選手もいたようで、来年のパリ五輪の出場権争いが本格化しようとする中、苦しい戦いを強いられた。
朴コーチは「韓国の強さが目立った。中国の世界トップも変わらない」と振り返り、特に今大会で2種目ずつ制した両国の地力を再認識した様子。女子ダブルスで連覇が懸かった志田千陽、松山奈未組(再春館製薬所)などは韓国ペアに阻まれた。世界ランキング1位を維持する山口や男子ダブルスの保木卓朗、小林優吾組(トナミ運輸)は中国勢に屈した。
パリへ向け調子を上げている中韓とは対照的に、最近の日本勢に停滞感があるのは気掛かりだ。朴コーチは「ハングリーな気持ちで目標を持って頑張ってほしい」と巻き返しを期待した。 (時事)