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探求続く剛腕、ついに米国で 佐々木朗、準決勝で先発―WBC

2023年03月20日15時38分

1次リーグのチェコ戦で力投する佐々木朗=11日、東京ドーム

1次リーグのチェコ戦で力投する佐々木朗=11日、東京ドーム

 野球の日本代表「侍ジャパン」は20日(日本時間21日)、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)準決勝でメキシコと対戦する。3大会ぶりの決勝を懸けたマウンドを託されたのは、佐々木朗(ロッテ)。「レベルの高い大会での経験は貴重」と語っていた21歳。米マイアミに移った舞台で、強敵に挑む。

佐々木朗「勢いを背負って」 準決勝マウンドへ覚悟

 主要国際大会デビューとなった11日の1次リーグ、チェコ戦。3回3分の2を投げ2安打1失点(自責点0)の内容を「最低限の仕事はできた」と振り返った。164キロに達した直球は制球良く、変化球も抜群で8奪三振。東日本大震災から12年の「特別な日」に、役割を果たした。
 日本代表の合宿を控えた2月。吸収したいものを問われ、「前もって考えることではない。肌で感じたものを大切にしたい」と話した。実際、ダルビッシュ(パドレス)のブルペン投球を動画に収めたり、スライダーの握りを聞いたりした。
 普段から思考力は大切にする。「人の顔色をうかがうことは好きではない。自分のやりたいことを試す」。野球の強豪校ではない岩手・大船渡高を選んだ理由もそこにある。助言を聞いて、自分に合ったものを実践。日本のトップ選手が集う場でも、その姿勢は崩さなかった。
 ロッテでも共に戦う吉井投手コーチは、早くから右腕が米国のマウンドに上がる姿を思い描いていた。「個人的に、日本にこんなにすごい投手がいると世界の人に知ってもらいたい」。その思いを知り、「すごくうれしい」と意気に感じていた佐々木朗。日本を驚かせる剛速球は世界にどう映るか。(マイアミ時事)

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