対日輸出、年3600億円増 関係改善効果を試算―韓国商工会議所
2023年03月21日00時03分
【ソウル時事】韓国の大韓商工会議所は20日、尹錫悦大統領の訪日を受け、日韓関係が悪化する以前の水準に対日輸出が戻れば、輸出額が年間26億9000万ドル(約3600億円)増加するとの試算を発表した。
それによると、韓国の総輸出額に占める日本の割合は、元徴用工訴訟の確定判決や日本政府の対韓輸出規制で日韓関係が悪化する前の2017~18年の平均値が4.9%だったのに対し、22年は4.5%と低下。試算はこの割合が4.9%に戻ると仮定して導いた。実現すれば、韓国の経済成長率を0.1%押し上げると見込む。
韓国は昨年3月以降、貿易赤字が続く。同会議所は、特に鉄鋼、石油製品、家電、自動車部品が関係悪化の影響を大きく受けたと指摘し、輸出の回復に期待を示した。
同会議所は、韓国企業の対日投資額が18年の13億2000万ドルから22年は9億9000万ドルに、日本での新規法人設立数が241から123に急減したと説明。関係改善による「対日投資の拡大が日本経済にもプラスになる」と強調した。