経営は駅伝のよう　リコーの山下良則社長

　▽…「経営は駅伝のようだ」と話すのは、リコーの山下良則社長（６５）。４月に大山晃専務（６２）に社長のたすきを渡し、会長に就く。社長として事業構造の変革や新型コロナウイルス対応に奔走した６年間を「もう一歩というところもある」と振り返りながらも、「たすきを受け取った時より少しは輝かせることができた」と笑顔を見せる。
　▽…次走の大山氏とは１９９０年代後半に欧州で共に働いた。使用済みトナーカートリッジの回収・再生品が「環境意識の高い欧州で伸びる」という大山氏の予想は的中。「営業からのこうした声は初めてだった」といい、「信用の置ける仕事人」と太鼓判を押していた。