福岡の山岸、逆転劇主役に　冷静に決勝点生む―Ｊリーグ

　後半ロスタイムに２ゴール。福岡のエース山岸が逆転劇の主役になった。
　１点を追って、前線へロングボールを放り込む展開に。まずはゴール前で相手のクリアしたボールを右足で蹴り込み同点に追い付いた。
　ホームのサポーターの盛り上がりが最高潮に達する中でも冷静だった。決勝点は「考えてポジションを取れたのと、ミートが全て」。ＧＫからのロングパスを右サイドでキープした鶴野が中央へパス。ペナルティーエリアのやや外側から走り込むと、右足で近いサイドを狙い澄まし、ネットを揺らした。
　前半立ち上がりの好機では、うまくミートができなかった。その反省を生かし、「力みが全然なかったのがゴールにつながった」と振り返った。
　自己最多の１０ゴールを決めた昨季、初得点を挙げたのは開幕１０試合目だった。今季は５試合目。「チームも調子がいいので、このまま継続していきたい」。得点力不足が課題に挙げられていた福岡を、このまま引っ張っていく覚悟だ。