辻井、自身救う逆転打 立ち直った新2年生―高校野球・高知
2023年03月18日20時26分
緊張からマウンド上でがちがちだった自らを救う一打となった。一回に1点の先制を許した高知の辻井が、直後の二回2死一、二塁で逆転の2点三塁打。「自分が(点を)取られたので、自分で打ってかえそうと思った」
昨秋の県大会と四国大会は中継ぎで全5試合に登板した新2年生右腕は、これが公式戦初安打。塁上で派手なガッツポーズを見せて喜びを爆発させると、力みはすっかりなくなっていた。
捕手の高木の強肩にも助けられながら、持ち味であるテンポ良く低めに集める投球が戻った。先発転向を見据え、冬に磨いたカットボールの修正も効いた。
一回はこの球種で先頭に死球を与え、失点につながった。「下にたたきつけていた。(投げる)ゾーンを上げていこうという気持ちになった」。空振りを取ったり、内野ゴロを打たせたり。「冬場に非常に成長した。一番いい投手をぶつけようと思った」と、初戦の先発マウンドを託した浜口監督の思いに応えた。
八回1死から連打を浴びて降板したことは悔しそう。「先発をやるからには完投を目指していきたい。雰囲気が分かったので、(次は)初回から楽しむ」。宿題は、すぐに片付けるつもりだ。