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藤井さんにささげた大熱戦 東レ、高橋選手「チーム一つに」―バレーボール男子

2023年03月18日19時24分

左腕に喪章を着けてプレーし、第3セットを奪って喜ぶ東レの選手=18日、静岡県沼津市

左腕に喪章を着けてプレーし、第3セットを奪って喜ぶ東レの選手=18日、静岡県沼津市

  • 多くのファンのメッセージが書かれた藤井直伸さんへの寄せ書き=18日、静岡県沼津市

 2021年東京五輪でバレーボール日本男子のセッターを務め、10日に31歳で死去した藤井直伸さんが所属していたVリーグ1部(V1)の東レが18日、静岡・沼津市総合体育館でJT広島戦に臨んだ。12日夕に死去が公表された後の初戦。天国に勝利を届けようと奮闘したものの、1―3で敗れた。
 藤井さんは宮城県石巻市出身。昨年2月にステージ4の胃がんと診断されたことを公表し、闘病生活を送っていた。会場には藤井さんの写真やユニホームなど思い出の品の展示コーナーが設けられ、モニターではフォトムービーを放映。寄せ書きには多くのファンがメッセージを書いた。
 東レの選手たちは、藤井さんの背番号21のTシャツを着てウオーミングアップ。試合前には黙とうをささげ、左腕に喪章を着けてプレーした。藤井さんと東京五輪にも出場した李博選手は「ありがとう以上の言葉が欲しい。自分は藤井がいなかったら何者でもない」と故人をしのんだ。
 第4セットは36―38の大熱戦の末に落とした。プレーオフ進出に向けた正念場で痛い黒星となったが、高橋健太郎選手は「チームが藤井さんのために一つになれている。ファイナル4に行きたい」と力を込めた。

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