ペア初の頂点なるか 飛躍の三浦、木原組―世界フィギュア
2023年03月18日15時26分
フィギュアスケートの世界選手権(22日開幕、さいたまスーパーアリーナ)で、ペアは三浦璃来、木原龍一組(木下グループ)に日本勢初の制覇が懸かる。
昨季は北京五輪7位で日本ペア初の入賞を果たし、世界選手権で銀メダル。結成4季目の今季はグランプリ(GP)ファイナル、四大陸選手権で日本のペアとして初優勝し、さらに飛躍した。
GPシリーズのスケートカナダ、NHK杯で連勝。ファイナルは優勝候補としての重圧も経験した。木原は「2人で経験して、プレッシャーのかかり方が分かった」。以前は練習で失敗すると心が折れていたという三浦は、精神的にも一回り成長し、「切り替えられるようになった」という。
日本ではシングルの人気が高く、ペアは長らく注目度が低かった。成績も伴わず、五輪出場枠すら与えられない時期もあった。2人の活躍はペアを取り巻く環境を変えつつあり、木原は「僕たちの結果を見て若い世代がペアを目指したいと思ってくれたら、これから先、ペアの競技会で日本の国旗を見る機会が増えてくると思う」と国内のペア発展に期待する。
昨年の世界選手権はアレクサ・クニエリム、ブランドン・フレージャー組(米国)に及ばなかった。今季のベストスコアは1位で、この米国ペアをわずかに上回る。自国開催で雪辱なるか。