「ロシア容認」に抗議 ドイツ連盟、W杯を中止―フェンシング
2023年03月17日21時05分
ウクライナに侵攻を続けるロシアと同盟国ベラルーシの選手の国際大会復帰を巡る問題で、ドイツ・フェンシング連盟が新たな抗議の形を示した。同国のタウバービショフスハイムで5月上旬に予定されていた女子フルーレのワールドカップ(W杯)の中止を決めたと、ロイター通信が17日に伝えた。
国際フェンシング連盟が今月、侵攻の影響で除外されてきたロシアとベラルーシの選手の国際大会参加を認めたことを受けたもの。ドイツ連盟のボーケル会長は「われわれは違う結論を望んでいたことを明確に示したかった」などと説明した。
ボーケル氏は国際オリンピック委員会(IOC)のアスリート委員長を務めた経験を持つ。西ドイツ(現ドイツ)出身で、フェンシングで五輪金メダリストになったIOCのバッハ会長にとっては「お膝元」のトップが、国際競技団体の方針に明確な反対姿勢を取る格好になった。(時事)